世界一有名なビジネス書だとかいう「7つの習慣」を読みました。
ええ?
そうですよ?
今頃読みましたけどなにか?
そうです。自称年500冊の自己啓発本読んでますけれど?(もはや年何冊と詐称していたかも思い出せない)
そして読んで思ったのですが…
これほんとにみんな読んだん?
あの人とかあの人も読んだって言ってたけどほんとに読んだん?
相手の身になって話を聞くとか、夫婦関係では「愛する」(状態ではなく動詞として)こととか、そういうことが大事だって書いてあったけど、そういうのガン無視してる気がするけどほんとに読んだん?
まあ、そんな疑惑が頭を駆け巡ってイマイチ集中できませんでしたが、
実際、本気で変わりたいというモチベーションを持って集中して読まないと、個人的な例とか繰り返しが多すぎて、響かない人も多いんじゃないかな。
仕事にも結婚にも子育てにも役立つ、なんちゅうか、人としての成功という広すぎるテーマもあって。
そういうわけで。変わりたくない!今の自分サイコー!な私はイマ一つ興奮ポイントを迎えないまま読みえてしまいましたが、いくつかこれは実践したいというものがありました。
とはいっても、この本の内容は色んな所にダイジェストが載っているので、長々と紹介しないつもりです。
読んだうえで、自分なりアレンジ・解釈して実践していることをご紹介します。
自分の影響が及ぶ範囲を大中小に仕分けるようになりました
「7つの習慣」には、「●●のせいで」となってしまうところを、自分に焦点を移して、「●●が起きているから自分はこうしよう」という思考法に変更することが大切、という、わかっちゃいるけどそれができたらほんとに警察いらないことが何度も書かれていました。
またこれに関連して、
自分の心配事や悩み事に対して、どれだけ自分の影響が及ぶかを確認するというやり方が紹介されていたのですが、
これがおもしろいと思ったので、今では定期的に自分の悩みを仕分けています。
例えば、今の私の悩み・心配・怒り。こんなものがあります:
・消費税が複雑で腹立つ
・幼稚園イベントが多くて辛い(月に2回も遠足は必要ですか?)
・惑星衝突が怖い
・何だこれミステリーのハッピーゴーストハンティングが面白くて見てしまうけど何気にけっこう怖い
・手荒れがひどい
・風呂掃除がめんどい
これだけだとてんこ盛りで辛いですよね。
でも、これらの問題に対してどれだけ自分が影響を与えられるか、要するに自力で何とかできるか度で、一度仕分けしてみます。するとどうでしょう!?(劇的ビフォーアフターのテーマを頭の中に流してください)
高めの影響:
・何だこれミステリーのハッピーゴーストハンティングが面白くて見てしまうけど何気にけっこう怖い⇒見ないという選択肢があります
・風呂掃除がめんどい⇒やらないという選択肢があります
・幼稚園イベントが多くて辛い(月に2回も遠足は必要ですか?)⇒先生と話してみます
中程度の影響:
・消費税が複雑で腹立つ⇒政治家として立候補します
ほとんど影響が及ばない範囲:
・惑星衝突が怖い⇒NASAに相談してみるくらいしか思いつきません
本によると、まずは自分の影響が強く及ぶところから意識して取り組むべきなんだそうです。逆に、影響が及ばないことは考えないようにします。
こうやって整理すると、何から悩むべきか、考えるべきか、スッキリとわかるようになりました。もうなるべく惑星衝突のことは考えないようにします。
ゴチャゴチャしていた悩みやストレスが整理されると頭がハッキリしますね。
別の例も出して見ますね。
「夫の足が臭い」ということにイライラしている人がいるとします。
人の足に対して自分が及ぼせる影響は、よくて中程度ですよね。でもテーブルの上に物が散らかってることからくるイライラは、自分が片づければ解消されます。
夫の足のことを考えるのはテーブルが片付いた後です。
こういう思考法にすることで、イライラやストレスも減ります。
ちなみに、自分のレベルが上がれば、影響範囲も広がっていくのだと、「7つの習慣」には書かれていました。
実際、もし妻がレベルアップしてくびれができてバリキャリに戻ったりして通り過ぎると香水の香りがするみたいな女になったら、「あなた、足が臭いわ」って言われたら夫も必死で何とかしそうですよね。そういう風に影響範囲が広がるんだと思います。たぶん。
あ、こういうこと書くと「あなたの夫足臭いの?」って、自分のことを例にしていると思われるので書いておきますが、うちの夫は足臭くないです。私の足は臭いかもしれませんが自分ではわかりません。
ToDOリストをグリッド分けするようになりました
単純なTODOリストを作ると、人は緊急度が高く、簡単にできるものからつぶして満足感を得てしまうのだそうです。そこで、本の内容を参考にこういうTODOリストに変更しました。
そして、緊急度が高いモノから、ではなく、重要度が高いものからリストを消していくのです。
緊急度が高くて重要なもの⇒緊急度が低くて重要なもの⇒緊急度が高くて重要じゃないもの⇒緊急度が低く重要でもないもの。
「7つの習慣」によると、こういう優先順位に変えることにより、人生に数多くあるムダがそぎ落とされるのだそうです。
なお、「重要度が高い」というのは、「自分の人生の目標につながる」かどうかで決めるべきだそうです。
例えば私の人生の目標は生き延びるなので、NASAに連絡を入れることが重要項目となります。あれ、さっきの話と矛盾するような…こういう時はどうしたらいいのでしょう?
その他「7つの習慣」に書かれていた内容
イメージトレーニングする
なんでもかんでも事前にイメージを持っておくことは大切ですが、もっと踏み込んで、ハッキリイメージできるまでやることが大切。もう、その場の温度や質感までイメージしちゃって、本番時に「あ、これいつもの。慣れたやつ」ってなれれば勝ったも同然ってね。
なお、イメージトレーニングは私も少し前から頻繁に取り入れていますが、詳細なイメージトレーニングをして、一度でも「これ、イメージで見たやつ!」っていうスポコン漫画的な展開があったことはありませんね。
自分の役割を書き出して、各役割ごとのゴールを明確にする。
たとえば、1人の男をとっても、「父親」「息子」「夫」「課長」「しかし裏の顔は古美術専門の大泥棒」など、いくつものアイデンティティがあります。っていうか、例に出した人の個性強すぎですけど。
そのそれぞれのアイデンティティについて毎週ゴールを明確にするとよい、と書かれていました。
ぶっちゃけめんどいですが、これは目標を常に意識できる状態にすることで、自分にとって不要なものの判別して「しないこと」を見分けやすくするという効果もあるみたいです。
アクティブリスニング
ざっくり言うと、相手の言い分をちゃんと聞くということだと思いますが、
たぶんたくさんの人ができていないと思うのが「処方する前に診断すること」ですよね。
「わかるよ、←わかってない
僕も若いころそう考えてた←だからそう考えてないって
もっとこうこうこうすべき…」←的外れてるしアドバイス求めてない
こういうの、男性でも50回、女性なら101回は経験したことがあると思います。
自分も注意しないとな、と思いました。
人に任せる
任せられることは人に任せる、なんですが、任せ方についてかなり詳しい説明があり、役に立ちました。人に何かを任せる際に、
・期待する結果
・結果を確認するタイミング
・評価基準
・評価によって得られるもの、
を明らかにする。その後はやり方については意識しない。
たとえば、家事を任せる時でもこれを明らかにすべき、と書いてありましたが、
思えば、仕事しててもこれが明らかだったことって2回くらいしかなかったな~。
まとめ
と、まあ、こんな感じでした。
え!?自己啓発書の最高峰を読んで実践したのが2つ!?
自分で書いててびっくりしてしまいました。
ただ、上の2つはかなり役に立っています。とくにTODOリストを4つに分けたの。
家事をやるときに、実はけっこう「やったらそりゃ気持ちいいけどやらなくても生存可能」な家事を、「もしかしたら過労死するのかも」みたいなタイミングで優先的にやっちゃってた時があることがわかって、ムダ削減になりました。
こんな感想になってしまいましたが、本気で変わろう、成長しようという意欲を持って読む人には確実に良書なんだと思います。ぜひ読んでみてください(投げやり感)