プレゼントって、もらったらうれしいじゃないですか。
だいたいなんでもうれしい。だって町で配ってるうまい棒とかローソンで当たる普段は飲まないエナジードリンクとかだって、ただでもらったら嬉しいんだし。
それなのに…なぜかな…
プレゼントもらったのに、みょうにうれしくない時って…あるよね…
そして…みょうに…プレゼント下手な人っているよね…
プレゼントもらえたのにうれしくない…そんなモヤモヤした気持ちについて気付いたことがあるので、ちょっと聞いてください。
あと、もしよかったら人にプレゼントしたいときに参考にしてください。
プレゼントを受ける時、本当に受け取っているものは…
大富豪からもらえるマンションや車やバーキン、
または困窮しているときにもらえるカップ麺
そういうものではなく、通常の経済状態の人が、同じような経済状態の人から何かもらう時。
受け取っているのは、モノそのものではない
というのがポイントだと思うのです。
だって物そのものだったら、たいていはお金をもらった方がいい。
入手するのに手間がかかるとか、なかなか見つからないとか、そういう場合を除いたら、だいたいのものはネットを開いてボタンをぽちっとすると送られてくるから。
プレゼントが欲しい人が本当に欲しいものは、
自分のことを考えてくれている時間
だと思うんですよね。
「最近〇〇だったなぁ、こういうの欲しいんじゃないかな」
「こういうの好きって言ってたな」
そうやってあれこれ考えてくれるのがうれしい。そうやって考えてくれている姿を想像するのがうれしい。
これ、考えたら当然だし、よく言われるけれど、案外これを見落としている人が多い気がするんですよね。なぜか、とくに男性に見落とししてる人多いように思うのです。
さて、この自分のことを考えてくれている時間。
ここから先なんども登場するのですが、何度も書くのが面倒だしわかりにくいんで、
ミータイム
って呼んでよいでしょうか?
あなたの脳内がMeでいっぱいになる時間、ミータイム。正直他のネーミングがあったらぜひ推薦してもらいたいです。
ミータイム不在のプレゼント
さて、ミータイム不在のプレゼントはむなしいものです。
たいていが、欲しいモノとは微妙に違ってむなしさもひとしおです。
でも、問題はそれだけではすみません。
ミータイム不在のプレゼントは、「あの人はどうしたら喜ぶかな?」という純粋な検討が抜け落ちている代わりに、高確率で余計な何かが差しはさまれています。
過去にもらったことがある、または見かけたことがある、ミータイム不在のプレゼントにはこういうものがありました。
・相手の誕生日などを言い訳に自分の購買意欲を満たした系
・「こうであれ」という無言の圧が詰まった理想の押し付け系(義実家・恋人間で発生しがち)
・喜ぶ以外の中長期的な見返りを期待した系
・自分の社会的スタンスを守るために送った系
・まったくプレゼントの意義を理解していないけど通常送るらしいから送った系
などです。
こういうプレゼントは、びっくりするくらい、その「余計な何か」の存在が相手に伝わってしまうので喜ばれません。
そもそもあなたのミータイムを欲していない人
ちなみに、稀に、ちゃんと相手のことを考えて送ったプレゼントでも喜ばれないことがあると思います。
そういう場合は2パターンあると思います。
・ミータイムを受け取れない状態にある人
・あなたのミータイムを欲していない人
ミータイムを受け取れない人はいると思います。他人の優しさ・思いやりが理解できない、想像できない人ですね。人によっては一時的にそういう精神状態に陥っている人もいるでしょうし。
後者の場合は、問題はプレゼントの受け渡しがあるずっと前に起きていると思います。
あなたのミータイムがいらない。あなたが私のことを考えている時間がいらない。むしろ考えないで、私のこと考えないで…そういう状態です。
いずれにしても、ミータイムの受け取り拒否は、その関係性からフェードアウトをすべきタイミングだと思います。
それでもミータイムを受け取らない人にプレゼントをしたいならば、それは現金、あるいは換金性の高い高額なプレゼント、あるいは入手困難なレアもの、であるべきです。
記念日問題も要は同じ
記念日問題もこれに尽きると思います。
記念日とかサプライズと言った、究極のミータイムを欲する人(クレクレミー)と、
ミータイムのプレゼントをあまり経験したことがない人(ミーッテクエル?)。
こういうカップルの行く末なんですが、
しばらくするとクレクレミーが「この人は私のことは考えてくれないんだわ」的な落ち込み方をし、ミーッテクエルからのミータイム拒否状態に陥り、その後ミーッテクエルから何かもらっても喜ばないようになっていくミー
途中から自分でも何言ってるかわからなくなってきました。
突然家事やりだした相方に喜ばないのも同じ原理かな
どんどんついでが出てきちゃってもうしわけないんですが、
「突然家事やってくれた相方に喜べない」のも同じような原理かもしれませんね。
ずっと「家事を代わるというプレゼント」(あるいはねぎらいの言葉とか)を待っていた。ミータイムがあったなら当然たどり着くはずのプレゼントだった。でもなかった。
クレクレミーは「この人はくれないんだ」と思う。そして受付終了する。
その後にねぎらいの言葉や家事代行があっても、もう受け取り拒否状態になっているのかもしれません。
まとめ
・モノがほしいんじゃない。いや、モノも欲しいけど、大富豪でもないあなたからほしいものは「私のことを考えてくれた時間」。本気で本気で考えて、正しく私を見たならば、考えて出た結果が「わらじ」とか「たわし」だったとしても、喜ばれるはず。
・もし相手があなたの「私のことを考えてくれた時間」を欲していないなら。その関係からはフェードアウトしてもよいと思う。
プレゼントって難しいですよね。