もしも結婚した後に、たった一人の好きな人と出会ってしまったら?
でも…私だけじゃないよね?
うるさいわ。
はい、どうもおはようございます。いきなり暑苦しく始まってすみません。
なんだこれ? なんだっていうとね、最近ウェブで読んだ「結婚しても誰かを好きになってもいいですか?」のセリフ的なものなんですけれど、
最近、無料でたくさん漫画読ませてくれるよね!
そして途中まで読んだら突然課金が始まったりリアルブックに誘導されたりしてさ。
私のような主婦層には野原広子さんの「ママ友」がどうとか「離婚したい」がどうとかそういう漫画の広告がじゃんじゃんでてきて。日々リンク先で途中まで漫画読まされては、「あの夫婦は結局離婚したかしらね。すればいいのに」なんて気になった状態で放置されているわけであります。
その中でもひときわ目を引いたのがこの漫画。
「夫がいても誰かを好きになってもいいですか」
・・・。
え、・・・いいんじゃない
みたいな・・・。
何だこの、強引に「いいよ」を誘い出そうとするみたいなタイトル。
冒頭の空気感から、共感を狙おうとする漫画だと思ったんですが…そう見せかけておいて、
これは一種の炎上商法と言うか、「いやダメやろがい」っていうフルボッコアクセスを狙った手法なんじゃないかと思うんですよね。
そんな釣り糸にみずからしっかりかかりに行く女!私!
あらすじ
主人公のハルさんは1年くらい夫に放置されてレス。そのため、バイト先で一番最初に出会ったメガネ陰キャ君に恋してしまいます。それはまるで、鳥のひなが最初に見たものをママと思い込むくらいのスピード感で。
そう…恋しちゃう気持ちは止められないよね…?
そんなわけで順を追ってストーリーにツッコミなど入れていきたいと思います。
読者と夫を苛立たせるヒロイン登場!
読み進めて第5話目くらいで、「あ、この主人公、あまり好きじゃないなあ」ってなったんですよね。
週末、なかなか起きない旦那を待っているヒロイン。
早く遊びに行きたくてうずうずしながら彼女はどうやらぼんやりテレビを観ているらしいんですよ。
そして「早く遊びに行こう」と夫を急かしたところ、「俺に依存するな、自分の世界を持て」と言われ、バイトに出ることにする。
まあ~なんていうかな…ちょっと夫側の気持ちわかるなぁ、ってなっちゃいましたね。
だってね、この主人公の。ハルさん。
テレビ見て待ってたんですよ。
早く遊びに行きたい朝。
もう、自分でいっちゃいなさいよ、って思ったしね、
何より、テレビですよ。
週末の、夫が起きる前の時間、すなわち昼前のテレビ。
ワイドショーか旅番組見てますよね?
暇かっ!!!!
そんなことだから・・・そんなことだから不倫なんかに走るわけですよ。
頭の中に、夢とか余分なもの詰め込めるスペースいっぱい余っちゃってんの。
じゃあ、こういう時に、既婚の主婦の、正しいたしなみとして、見るべきものはなんだったでしょうか?
そう、ボーイズラブです。
頭の中がボーイズラブでいっぱいだったら、フラフラ浮気なんかに走ることなんてなかったんですよ。
すべての清純派既婚女性に伝えたい。
暇なときはボーイズラブ。異性間恋愛に陥りたくなかったらボーズラブ。
ヒロインの属性どんどん危険化
そしてこの後ハルさんはとある年下男性とバイト先で出会います。大人し系メガネ君で、初対面で目が合うといきなり無視したり、かなりアレな子なんですよね。
その様子にヒロインのハルさんは
「かわいい」(きゅうう) っていきなりなるんですよ。
え・・・?
その後も外で後藤さんを見かけると、邪険にされても追いすがったりするんですよ。
え、こわい!
ところどころ垣間見えるハルさんのサイコっぽさに「ああ、これはきっとどんでん返しでとちゅからサイコスリラーになるやつだ」って思ったくらいでしたけれど、
きっとそんなにしつこくされたことないんでしょう。後藤さんはあっさりとハルさんに篭絡され、既婚の彼女に僕まっしぐら。
ネオ草食君の本領発揮
この年下のバイト先のふーりん君。もうね、やる気満々!イケイケどんどん!夫がいることわかっても追従の手を止めない! 強い!
ほんと、一見、人見知りのメガネ君なんですけれど。
彼女が既婚なのを知らず一緒に映画を見に行ってですね、
「私、実は結婚されてるの…でも夫に蔑ろにされてて」っていう、よくある常とう句を聞かされるわけですよ。「妻とは離婚しようと思ってる」っていうやつの女版みたいなやつですよ。
すると彼は「僕だったらそんなことしない」と、彼女のさらに上をいく手練れっぷりをみせてくるわけです。こいつ初犯じゃないな。
そもそも、「既婚と知ったときにはもう好きになっていた」っていう言い訳するにはちょっと早すぎますからね。第一デートですからね、これ。
この男、ファッション草食だ。
草食系を装って獲物を安心させておびき寄せモグモグ食べる、原始爬虫類によくいたタイプ。
っていうか、このふりん君もとい後藤さんの描写がすごく細かくて…巧み…というよりは、ぜったいモデルがいるな…っていうか、
これ広告部のSEの徳田さん?徳田さんだよね?ぜったいうちの会社にいましたよ、このモデルの人
っていうね。くらいよく人物が練り込まれていると思います。徳田さんげんきかな。
さらに彼は第2デートで「ハルさんの手料理食べてみたい」発言かましてくるんすよ。
私「あーーーーーーっ!これしってる!」ってなりましたね!インターネット時代が来る前に私の同世代のクーガー女子がよく使ってた「配線がわからなくて」っていうやつの男版だぁ!なつかしい!
かなり前のめりな2人
そんなわけで、手料理作るというメッキにもならない言い訳を得た2人はサクサク彼の部屋へ。
そして藪から棒に
「どうしよう、なんとなく隣に寝転がってしまった・・・」
どうしよう、パンくわえたまま走って角曲がったら3メートルあるイケメンの股間にジャストミートして飛ばされた先に西島秀俊の膝があってそこに着地してしまった・・・
くらいの都合のよさで添い寝しているんですよ。
この時点でハルさんがモーレツに嫌いになりました。
だって、ハルさん誰に言い訳してんのかいな。
「思わず」って自分に言ってるんですよ。脳内に第二人格がいない限り。
そんなに自分に自分はいい人って思わせたいものですか!
ここでモノローグが
「ここまで何の障害もなく添い寝まで持ち込めた。年下男はやはりちょろい」だったら好感度爆上げだったのに。
そうなってくると全部のハルさんに苛立ってくるんですよ。
彼と会うために高い売服を買うことにして、気持ちが盛り上がって「ぱぁあああ」ってなってるハルさん。
好きな漫画の「キメツの奇妙な冒険」の6部が好きなのが同じってだけで後藤さんをソウルメイト認定するハルさん。ちなみに私もジョジョなら6部が好きです。ソウルメイトに入れてください。
どのハルさんも殴りたい気持ちでいっぱいになります。
これ、夫が冷淡になったのもしかたなくね!? ってポテトチップスかみしめながら思ってしまったわ。
何が言いたかったんだっけ(まとめ)
まあ、そんなこんなで。
何がいいたいかっていうと・・・なんだっけ。
とくに結論も何もないんですが。
私もね、何も頭ごなしに「不倫ダメ」とか言わないですよ。
結婚してたってときめきたい・・・
わかりますよ、わかります。
私だってね…夫と、抱き合おうと、手を伸ばし合っても、
はみ出た腹と腹の肉が互いにバウンドして弾き飛ばされてしまって…
触れ合いたくても触れられない切なさ…わからないでもないのよ。
ただ、これ本当に共感を誘っているのだとしたら・・・・
主人公&不倫相手の「今から不倫しっまーっす!」みたいな勢いの良さにクラクラすることと思います。
ただ、その点も含めてリアリティあったと思います。案外世の中の男女はこのノリで進んでる人多いと思います。まる。
というかね、蒸し返すようですけれど、全てはハルさんがボーイズラブファンじゃなかったことが諸悪の根源だと思うんですよ?
彼女がボーイズラブ沼にどっぷりがっつりハマっていたら、
バイト先の大学生に無視されても変な狩猟本能を発揮することなく
「あの感じの悪いメガネは家に帰った瞬間メガネを投げ捨てて昼間ずっと縛っておいた公務員のおやじ(50)に『ちょっとは反省したかい…?』って言うんだわ」って妄想するだけで事なきを得ていたはずなんですよ。あ、ちなみにリアルライフでそういう妄想する人たぶん無意識セクハラしてる人ですダメコレ。
なんか、ハルさん、彼氏に合わせて突然中盤からサブカルキャラ爆発させるけれど、本当のヲタクってもっと1人でも楽しそうだし、全てが嘘っぽいというか、表面っぽい気がしちゃう。ちょっと私にはなにいってんだかわけわかんない人でした。
あ、ちなみに徳田さんは偽名です!黒川さん元気かな。