まあ笑ってくれ。

お前の上司の頭髪を全てもやしに変えてやろう

助けを求める時はいつだって尻丸出し

昨日、倒れた。

 

倒れたっていうか、ぎっくり腰的な何かで身動きできなくなって夫に助けてもらった。

 

数日前から腰が痛くて動けないことを繰り返していたが、もみほぐしたりなんやかんやでごまかしつつ、平常運転で公園で別方向に走る子2匹を追いかけたり風呂から出し入れしたりして、料理や掃除や風呂掃除で数時間かがみっぱなしみたいな生活してた。

 

その日も子どもたちを風呂に入れようと、腰を気にしつつソロリソロリとズボンとパンチイを合わせて脱いでたら。来たよ。魔女の一撃。私は糸が切れたマリオネットのように床に崩れ落ちた。上はババシャツ、片足だけズボンに突っ込んだままの状態で、うずくまったのだ。

 

夫耳遠いから娘に「パパ呼んで!」と声かけた。できれば娘にこの姿を見られたくないと思ったが、割と察しのいい娘は覗きに来る間もなく慌ててパパを呼びに行った。

そして片足だけ素っ裸の私は夫に助け起こしてもらい、なんとかズボンを元に戻し、救出された。

 

思えば、こうやって夫に助けられるのは3度目だ。

 

2年ほど前、私は毎日自分の太ももに合法的な注射を打つ生活をしていた。

その頃、注射の最中に気絶してしまったことが2回あるのだ。

 

体調が悪い時に自分に注射を打つと気絶することがあるらしい。これ豆な。←違う。

 

気絶とは言っても、パタンと倒れたわけじゃなく、だんだん意識が遠のいていくのがわかり、「あ、これ気絶するんだ」と気づいた私は注射をやっていたトイレから大声で夫を呼んだ。

 

やっと来た夫は気付けの水を求める私に、慌てたのかのんきなのか「どれくらい?コップに半分くらい?」などと聞いてくる。

 

しかし、やっと運ばれた水を私は飲むことができなかった。「ベッドに」それだけ言うとブラックアウトした。

次に意識を回復した時、私は夫の手でベッドに引きずられていく最中だった。

 

 

注射は太ももに打つ。スカートをたくし上げるよりも、下ろした方が打ちやすかったから、私はいつもズボンを下ろしてトイレで注射を打っていた。

 

だからこの時も私はおしり丸出しだった。膝までズボンを下げた状態でベッドに運ばれていったのだった。

 

2回目も同じだった。この時はベッドの上で滝のような汗を流しながら目を覚ました。どれくらいの時間が経過したかわからなかったけれど、気絶していたのは数秒だったという。この時もズボンは膝だった。

 

 

 

何が言いたいかと言うと。

 

人間、危機的状況になると、もはや動物に過ぎないということ。(いいコト言って恥をごまかしたい)

 

かねてから私は必ずしも結婚という制度にこだわる必要ないと思っていたし、

例えば兄弟とか友達とかサークルとか、そういう気の置けない仲間と暮らしていく、そんな形もありなんじゃないか、

みたいなことを言ってきたわけだけど。

 

いざとなったときにおしり丸出しの姿をさらせられる

そんな人とのつながりは必要なのだな、と思ったのであったよ。