まあ笑ってくれ。

お前の上司の頭髪を全てもやしに変えてやろう

少しも安産じゃなかったのに安産扱いされるこの悔しさ

2人目出産を前にして日々モヤりまくっていることをここで吐露します。

完全なる自分のための自分日記です。

何にモヤっているかと言うと、前回の出産に対する自分の家族の認識。

やっぱり痛みに強かった

そもそもですね、私はやっぱり痛みに強いようで。強いのか強くなったのかは不明ですが、とにかく出産時、前日入院して、子宮口を拡張するラミナリアを入れたわけです。

このラミナリア、入れてみると定期的にちょっとした生理痛的な痛み襲ってくるので、助産師さんになんども「これって陣痛じゃないんですか?」と質問してしまいましたが、そうじゃないとわかると「なんかいったーい」と笑いながらも、モリモリご飯を食べて、朝までぐっすりと眠りました。

あとでいろんな人に聞いて知ったのですが、ラミナリアって、だいぶ痛いものなんだそうです。そんなものを入れときながらおいしくご飯を完食し、熟睡できたのも、この痛みに強い(感じないわけではないので鈍いとはちょっと違う)体のおかげ。

もしかしたら、私の普段の生理痛がきついので、それに比べると大したことなかったからかもしれません。あるいはガバガバだからかもしれません。

とにかく平和にのんきに出産のスタートを迎えた私。

あの一言がインプットスイッチだった

翌朝陣痛促進剤を入れられ、「痛くなってきたら声をかけてください」と言われた私。数時間後、強い張りを感じながらも、「わーっ!なんかお腹すごいことになってる。痛気持ちイイ感じ?強すぎるマッサージみたいな?」と付き添いの夫と談笑していたのですが、様子を見に来てチェックした助産師に

あと2時間以内に生まれると思います。かなり痛みに強いですね?」と言われました。

この出来事が、その後長々と夫や親の中に誤解を植え込んだのでした。 

 

夫がランチを食べに行った瞬間、それは起こった

あと2時間と聞き、このチャンスのうちに昼食を済ませようと夫が外に出て、数分後、それは起こったのでした。

私のいる病室になだれ込むように医師・助産師たちが入ってきて、

「赤ちゃんの酸素濃度が低下しています!今すぐ産みます!」

と、言われたのでした。

普段ニコニコしかしない先生も眉間にしわを寄せている。
助産師さんの1人が投げるようにスマホを手渡してきて「旦那さんに連絡を!」と言うので、私はあわてて一言

今から産む

と送ったのでした。

その時間すらも惜しかったのか、「送りましたか!? 送りましたね!?」とスマホが取り上げられ、顔に酸素マスク装着。

定食屋で並んでたときにメールを見て引き返してきた夫が入ってきたときにはもう血とかいろいろで初めて私は

「いきむときは目をつぶらないで!」と言われ鬼のような形相でいきんでいたのでした。

家族にとってのこの日

痛みに強い自慢を延々と続けている私ですが、この時の痛みはそりゃー痛かったです。
「やらなきゃ赤ちゃんがいなくなってしまう」という恐怖がなければ、「あ、もういいです。産まなくて」と言ってしまっていたかもしれない感じでした。

まだしっかり赤ちゃんが下りてくるまで2時間はあったはずだったので、イキみたい感覚もあまりなく、吸引・管子・腹の上にまたがった医師がお腹を押すの3つでメリメリと人間を引っ張り出す感じでした。

その後長い間この時のことは思い出したくなく、語ることもなかったので、どんな痛みだったかは忘れました。よく出産の痛みは忘れるというけどほんとに忘れました。

とはいえ、臍帯が胎児の首に巻き付いてキケンな状態だったので、3回いきんで無理やり出したため、時間にすると20分ほど。

産後もそこらじゅうが激痛だったし、立ち上がろうとした瞬間ブラックアウトしたほど血を失ったけれど、私も無事で元気な状態でした。

 

私自身は「赤ちゃんが危ない!」という緊迫感いっぱいの20分だったのですが、夫にとっては、

・妻元気で「痛気持ちいい」とのたまう
・突然妻が「産む」とメール
・現場に駆け付けたら5分後に赤子がいた

という感じだったわけです。

親たちにとっても

・「あと2時間ほどで産まれるというメール」がきたので現場に向かい始めた
・20分後「産まれた」とメールが入った

という感じだったわけです。

 

なんていうか…同じ出産のイベントで経験したものが、緊迫した医師たちの様子を見て怯えながら、体が引き裂かれてもなんとか頑張るしかなかった私と、180度違うわけです。

 

そして終わらない誤解

私は激痛&恐怖を味わって産んだのに、家族にとっては20分経ったら「産まれた」メールが来てたわけですから、この日に受けた感覚が大きく異なるのは無理もありません。

そして3年経った今でも、スーパー安産扱いされるんです。

次の子の出産に向けて助産師との話の際なんて、夫はしつこく、

「ちゃんと、20分で産める体質だって言っておいた方がいいよ」

「今回は15分くらいで産んじゃうかもしれないね…」

などと言ってくるんですけど、20分で産める体質なんかねーよ。

挙句の果てには

「20分で産めるものなのに、ほかの人は何をそんなに時間かけてるんだろうね」と、20分で産めない女が根性がないかのような言い草ですよ。

そして、親も夫も産院を過小評価。

「ぼんやりしてたらもう産むタイミングになっちゃって慌てたんでしょ?」

「あと2時間って言ってたのに20分だったんだ。見誤ったんだよね。」

 

私の中ではあの産院に救ってもらった感があるので当然もう一度選んだわけですが(値段的にも普通で、このあたりの人はだいたいあの産院を第一希望にしてる)、
私の周囲の人たちの中では
「あえてのダメ産院にしたのは、あそこがご飯がおいしくて有名だから」ということになっちゃってて、

 

のんきかよ!

 

命をかけて命がけの選択をしているつもりの自分と、周囲に温度差がありすぎる…(;;