まあ笑ってくれ。

お前の上司の頭髪を全てもやしに変えてやろう

気になる癖・習慣を直すたった1つの方法

どうも、こんにちは、今週も生協の注文を忘れた女・ギー子です。

 

突然ですがみなさん、直したい癖や習慣はありますか?

 

私は風呂上りに自分の腹をパンパパーンと勢いよく叩く癖を直したいと思っています。ものすごくいい音がするので爽快なんですよね。でも子供がツッコミを入れるほど成長するまでにはなんとかして矯正したいと思っているのです。

 

そんな時に出会ったのがコレ。

 

チャールズ・デュヒッグの「習慣の力」。

 

 

 

この本の英語の題名は The Power of Habit と言います。

 Habitという言葉には色々なものが内包されていて、毎日同じ道を通る習慣や、仕事をする時に頬杖を突く癖、またアルコールを飲みすぎてしまう癖といったことも、このHabitに含まれています。

この本は、Habit(習慣・癖)を飼いならし、自分に有利に働かせる方法を解説したものです。

 

これがまあ、どうして今頃であったんだろうと悔し涙しか出てこないスゴ本でした。もうとっくに手遅れなんだけどどうしよう。

 

とにかく、非常に役立つ内容でしたので、備忘録も兼ねて要点をご紹介します。といっても、これほんとスゴ本で役立つ内容多すぎて、ページの都合上(?)ここで紹介できるのはほんのひとつまみです。

なお、日本語版と訳し方など異なる部分があるかもしれませんがご了承ください。また、あくまで私の解釈に基づいて書いておりますので、正しい内容についてはゼヒ本を読んでみてください!

悪い習慣・悪い癖の直し方

さて、本題であった風呂上りに腹をポンポポーンと打ち鳴らす癖。これを直すにはどうしたらよいでしょう。

 

私たちが癖を実行するとき、いつもこの図式が発生しています。

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①きっかけ ⇒ ②実行 ⇒ ③ご褒美

 

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①癖を引き起こすきっかけ、トリガーがあります。この「きっかけ」は、「ご褒美」を得たいという欲求に火をつけるのです。

②「きっかけ」を合図に、「ご褒美」を得るため、癖と呼ばれる行動が発動します。

③「ご褒美」ゲットし、脳は次も「きっかけ」があらば「実行」しようと固く決意します。また、「実行」すれば「ご褒美」があるはず、と思い込みます。

ちなみに、この図式は脳の省エネ機能に関連しています。毎回考えて動作する無駄を省いて考えず行動するために同じ動作を繰り返すのです。

この省エネ機能がなかったら、トイレを済ますたび、「さて、出たぞ。前から拭こうか、後ろから拭こうか。今回は角度的に前からが最適だけれど、後方右側に若干の水分反応が」などと考えて拭かなくてはなりません。とても時間がかかり、トイレが大行列になるのは間違いありません。

 

しかし、この省エネ機能が暴走して本体の望まぬ方向に行ってしまったのが悪癖というわけです。

 

そこでこれを矯正する方法ですが、まずは、この図式の内容を明らかにすることです。

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①きっかけ ⇒ ②実行 ⇒ ③ご褒美

 

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②の実行が行われる直前に、何かのきっかけがあるはずです。特定の時間か、特定の精神状態か、特定の動作、場所、人。

きっかけを見つける

まずは癖が発動した時のことをよく観察して、①きっかけを見つけます。
このためには、癖を実行したときの時間・場所・気持ち・起きたこと・一緒にいた人などを毎度記録しておくとよいでしょう。

 

なお、私の腹叩きは、毎回風呂上り、童2頭の水分を拭きとった後、ようやく自分のケアに取り掛かろうという時に発動しているようです。

 

それでは次に、③ご褒美の正体を明らかにします。

 ご褒美の正体を明らかにする

たとえば、甘いものを食べすぎるクセをやめたいと考えているとします。この場合、ご褒美≠甘いもの です。甘いものを食べる、というのはあくまで「実行」の部分に当てはまるものです。

甘いものを食べるときに実際に脳が求めているご褒美は、背徳感だったり、急激な糖分上昇によるブーストだったり、一瞬の解放感だったりするわけです。

このご褒美を明らかにする部分はとても難しくて、深い内省と観察が必要です。
ときには、きっかけが発生したときに様々な別のものを試し、ほかに満足できるものを探す必要があります。

 

癖は新しい癖でしか直せない

ここまで来て残念なお知らせです。癖はなくせません。新しい癖に置き換えるしかないのです。

しっかりと癖が身についてしまった後は、きっかけがあれば脳がご褒美を欲するのをやめることはできません。

 

そこで、癖の内容を変えるのです。

例えばあなたに密かにリカちゃん人形の足を舐める癖があるとしましょう。ありますよね実は?そしてその時あなたが求めているご褒美が「背徳感」だったとしましょう。では、リカちゃんの足を舐めたくなったら代わりに何も書いていないノート用紙をビリビリ破いてみてください。もしそれでリカちゃんの足を舐めたい欲求が一時的に薄らいだら、それは代替可能な癖です。

 

 

 癖が治った!

さて、私の癖ですが、どうやら子ども2匹風呂に入れるというちょっとした重労働に終わりを告げる祝砲的なものがほしいということがわかってきました。そこで、ほかの癖で代替を試みました。

大きな音が出て爽快感があって、「終わったー!」という気分になれるもの。

 

自分のケツを叩く

 

そう、私はケツを叩くことにより腹を叩く悪癖を矯正することに成功したのでした!

風呂あがり、自分を称え終わりの合図をするために鳴り響く「パパパーン!」という景気のいい音。これがないとやっとられません。

 

そして私は子どもがツッコミを覚える前にケツを叩く癖に変わる新たな癖を探すこととなりました。

 

そうです、簡単ではありません

そうなんです、結局癖を直すのに簡単な方法はないようなのです。ですが、どうやらこれがどの癖にも言える、たしかな矯正方法のようなのです。

でも、癖の矯正に非常に重要な要素が1つあります。それは「ぜったいに変われると信じる」ということだそうです。これはなぜ効くのかよくわかっていませんが、データ上こう出ているそうで。「タバコなんか止められるはずない」なんて思わず「必ず辞められる」と全力で信じることが大切です。

なお、本にはこの癖・習慣のメカニズムを応用して逆にランニングなどのよい習慣を身に着ける方法なども紹介されていました。
また、この癖付けがどのように商用利用されているかも紹介されています。思わぬところで企業に勝手に癖を作られていることもあるんですね。

 

子どもの癖

癖というと、子どもの癖で悩んでいる人も多いと思います。子どもに対しても、実行を変えて同じ効果を得る代替法が有効です。

また、子育てで大事なのは、ご褒美を定期的にするとクセ化してしまうということ。何か良いことをしたらお菓子をあげる、といったことをしていると、お菓子がなかった時に耐えられない癖になってしまうそうなので、ご褒美をランダム化したり、癖になっても構わないご褒美にするなどの工夫が必要なのだとか。

 

最後に

以上、この本で知った内容の一部をご紹介しました。

ところで、意志とは、筋肉のようにできていることが分かってきたそうです。

すなわち、鍛えれば鍛えるほど強くなっていくのだそうです。毎日少しずつ意志力を要することをしていると、段々と意志は強くなっていくのだとか。

でも筋肉と同じように、短期間で使いすぎると疲労し、一時的に使い物になってしまいます。

毎日少しだけクレーマー対応していれば、意志力はどんどん強くなっていきますが、一日にドバっとクレームが続くと、その日は意志力が枯渇してしまい、回復するまで悪癖を断ち切る意志力が残らなくなるそうです。